大聖堂のご案内

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構内

祭壇と十字架

祭壇は元来、主キリストの死と復活の記念祭儀であるミサをささげるための「主の食卓」ですが、既に古代から、キリストの象徴であることを明確にするため、石で造られるようになりました。キリストは「隅の親石」「生きた石」「かなめ石」であると新約聖書に書かれているからです。 祭壇で行われるミサが、最後の晩餐の単なる再現ではなく、キリストの十字架上の奉献の現在化であることを思い起こすために、祭壇の近くには必ず十字架があります。当聖堂の祭壇越しに見える高さ16メートルの大十字架からは、薄い大理石を通して柔らかに光が射し込んできて、十字架の向こうに救いがあることを私たちに感じさせてくれます。

 

ピエタ

ピエタとは、イエス・キリストが十字架上で亡くなられた後、聖母マリアがそのご遺骸を膝に受けて、ご苦難のあとを偲んだ、その限りない母の愛を瞑想する姿を現したものです。原像はバチカン市国サン・ピエトロ大聖堂にあり、ミケランジェロの傑作として広く世界に知られています。 大聖堂内に置かれたピエタ像は、高さ175センチ、重さ2,600キロ、原像と全く同じ大きさの精巧なもので、1970年日本文化財団の依頼によりフィレンツェのリド・ボベッキ教授指導のもとに制作され、1973年6月、同財団から当大聖堂へ寄贈されました。

 

パイプオルガン

キリスト教会といえばパイプオルガンを連想する方も多いでしょう。カトリック教会では、9~10世紀ころから用いるようになり、13世紀には「教会の楽器」として定着しました。 教会の公文書には、「パイプオルガンは、その音色が教会の祭儀に驚くべき輝きを添え、心を神と天上へと強く高揚させる伝統的な楽器として大いに尊敬されなければならない」(「典礼憲章」120)と述べています。そして、オルガンは、「歌の伴奏としても楽器だけの演奏としても、典礼祭儀にとって非常に大切なもの」(「典礼音楽に関する指針」62)と考えているのです。 2004年に新しいオルガン、マショーニ・オルガン Op.1165が設置されました。このオルガンは、信者席後方のバルコニーに置かれることで、コンサートホールとは異なる、本来の宗教的かつ霊的な音楽を奏でることが可能となっています。その音色はクリアで濁りがなく、大聖堂の長い残響の中にあって実に美しく響きます。歴史的なオルガン建造の伝統を反映しつつ、典礼のみならず、演奏会的な使用をも考慮に入れたオルガンといえましょう。

ルルド

1858年2月11日、フランスのルルド近郊のマッサビエールの洞窟で、無原罪の聖母がベルナデッタに初めて現れました。ベルナデッタへの一連のご出現は、教会当局によって神聖なものとして承認され、ルルドは国際的な巡礼地となりました。そして聖母マリアに対する篤き信心から、この関口の地に、1911年5月21日、フランス人の宣教師によって、その洞窟そっくりに作られた「ルルド」が完成したのです。